よりみちだらけの広東語学習ブログ

広東語・普通話の学習記録と中国・香港・台湾のあれこれ

【8】2016台湾旅行②(一日目)

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[15:30]

空港についたらまずは両替!

到着ロビーに出てすぐ右手にエクスチェンジカウンターがあります。窓口をのぞき込むと小姐に「ニーハオ」と声を掛けられる。

はじめてネイティブと中国語でやりとりするぞ!ニーハオ!

 

日本円を渡したら、英語で「How much?」って聞かれた。あ、そうだよね…(´・ω・`)

 

金額を伝えると、今のレートでは○○円になるわ、ちゃんと確かめて。と、計算機の数字を示しながらゆっくり紙幣を数えてくれます。

間違いがなければ領収書に署名と電話番号を書いて紙幣を受けとり終了。

渡された控えには何かあった際の連絡先もきちんと記されてたので、ここでボラれるってことはなさそうですね(当たり前だ。)

 

ちなみにあらかじめインストールしておいた為替アプリで確認すると実際に替えてもらったものより少し多い金額が出ましたが、よくよく確認してみたら手数料で30$引かれてた…1$=4JPYとするとたった120円ですけどね

 

 

そうそう、台湾の通貨はニュータイワンドル(TWD)ですが、実際に単位として表示されるときは【圓・元・$】がまぜこぜで、1圓=1元=1$です。もちろん中国の1元やアメリカの1$は関係ない。

すごく不思議なのが、例えば値札に【30元】って書いてあるのにお会計して出てきたレシートは【30$】だったり、印刷したっぽい値札は【50圓】でその隣の商品の手書き値札は【50元】だったり。なんでこんなにバラバラなの…

 

 

[16:00]

両替を済ませて無事ガイドさんに合流し、荷物と一緒にホテルまで送ってもらいます。

空港⇔台北市内は高速バスがいっぱい走ってるみたいだけど、土地勘ゼロでホテルの住所もらってもなんだか分からない人にとっては送迎してもらえてよかったかな。

(MRT空港線が完成するのを待ってたんだけどいつまでもできない…来年くらいには完成しますかね…)

 

送迎車の中ではガイドさんから台湾の法律についての注意。

高速道路では必ずシートベルトをする事(日本では運転手の責任になりますが台湾では個人の責任)、

MRT改札内で飲食をしないこと(台鉄や高鉄はok)、

屋内でタバコを吸わないこと(全ての屋内で喫煙禁止だが逆に外ではokらしい、歩きタバコとか特に規制なし)

 

こんなところですかね。ガイドブックなんかにもよく書いてあることですが、改めて口頭で注意されることで周知徹底が図れるので良いと思いました。

 

窓の外を眺めると、霧雨で街が真っ白に包まれはっきりと見えませんが、ぼんやりと浮かぶ建物のシルエットが日本とは違うことに改めてワクワク。

真っ黒に変色した高層ビル、蔦の絡む看板、日本ではあまり見かけない険しい山々の稜線…

異国に来た感じがします!

 

[17:00]

空港を出て一時間ほどで台北市内に入り、ホテルに到着。

三泊四日の滞在はMRT中山駅から徒歩7分ほどの福泰桔子商務旅館(オレンジホテル)さんです。

 

ちなみにホテルの手配はJTBにお任せ。A~Dランクを選択し、そのランクに登録されているホテルのどれかが割り当てられる(指定不可)というシステムでした。

 

私のような宿泊・航空券オンリーのツアーの場合、航空会社は選べないため値段の変わる要因がホテルのランクと旅行日になります。

 

高級旅行をするつもりはなかったのでDランク(一泊の料金が4000円程度など激安)でいいかなと思ったのですが、よくよく調べてみると殆ど連れ込み宿みたいなのばっかりだったのでビビってパス。(ホテルの指定はできませんが、ランクごとのホテル一覧は教えてもらえます)

 

んで、Cランクでお願いして割り当てられたのがオレンジホテル。

一応フロントは日本語可ってなってましたが、見たとこカタコトの最低限でスムーズなやりとりは難しいかな。英語は非常に流暢。ということで滞在中フロントに用があるときは英語か中国語を使いました。

 

お部屋はすごい!広い!おしゃれ!日本でこれと同じレベルだったら一泊15000円はするんじゃない??って感じです。トイレも流れるし清掃もバッチシだし私にはもったいないくらいのいいホテルでした。

MRT中山駅からはまっすぐ進んで曲がってすぐというとっても分かりやすい立地なので、初めての人でも大丈夫だと思います。

 

[18:00]

お部屋に荷物を置いて早速街に繰り出します。

 

朝が早かったので機内食しか食べてなくてお腹ペコペコ!夜市とか遠出する気力はない。なんでもいいから一秒でも早く何か食わせてくれ…

 

とりあえずガイドブックをみてホテルの位置を確認し、一番近くに載っていた「梅子餐庁(林森店)」に駆け込むことに

 

ホテルと出ると早速道路の南北を間違えました…ちょっと引き返す。

台北って京都みたいな感じで通りが一定間隔で直角に交わってるので、東西南北を間違えやすい気がします。

京都でも地下鉄から地上に出てくると(あれ、今自分はどの方角を向いてるんだ??)ってなったりします。日本に帰ったら百均とかで売ってる方位磁針ストラップ買って旅行カバンに付けるぞ…(´・ω・`)

 

「梅子」は立派な赤絨毯の敷かれたエントランスに黒服の女性が待機しており、思ってたよりすごい店構え…ガイドブックには予算300$~(1100JPY~)とか書いてあったからそんなに高級店でもないと思ったんだけど…

(このときは金銭感覚がいまいち掴めてなかったんだけど、後から考えてみると台湾の飲食価格からしたらそれなりですよね)

 

 

注文、頑張らなきゃ~!って思ってたんだけど、黒服さんに近づいたらこちらが口を開く前に「いらっしゃいませ!日本人の方ですね!どうぞ!」と迎え入れてくれます。一言も喋ってないのに日本人だと見抜かれた…Σ( ゚Д゚)

 

結局日本語メニューだしてもらっちゃって普通に日本語で注文。

すごいと思ったのは、「日本語対応スタッフ」がいるのではなく、ほぼ全員が(レベルに差はあれど)日本語できることですね。まあでもお客さんは自分のとこ以外みんな現地人っぽかった。

 

台湾ビールを一本。それから湯葉?のサラダ、炒飯、ビーフン、牡蠣オムレツ、海老春巻き、茄子の炒め物を注文(*’ω’*)

 

現地の価格でいうと安くはないってさっき書きましたけど、その代わりどの料理もお皿にたっぷり山盛りで味もサイコー!コスパ良しです。

空腹は最高のスパイスとか言いますけど、それを抜きにしてもぷりっぷりに身の詰まった海老のサクサク春巻きとか、やわらか~い牡蠣をスライスしてホクホクの卵と絡めたオムレツとか、妥協のない味だったと思います。

 

店員さんのサービスも素晴らしい。ただお皿を持ってくるんじゃなくて小皿(もちろんわざわざ頼まなくても出してきてくれた)に盛り分けてくれたり、グラスのビールが減ったらさっと注いでくれたり、なんかもう…執事!?

 

旅行ガイドに載ってるのは日本語使えるからって理由だけではないです。また行きたいな。

 

店を出たらさすがにお腹パンパン。

元気も出たしやる気も出たし、腹ごなしがてら散歩して帰ります。

 

台湾は二度目とはいえ、鳥かごのように網の貼られた窓や通りに面してオープンになった飲食店はやっぱり珍しくてウキウキしながら歩きます。

日もとっぷりと暮れ、煌びやかな電飾や電光掲示板がアジアの異国感を醸し出す…

 

二時間ほど歩いてからファミマで水買ってホテル帰着。 

翌日はあちこち行く予定なので早めに就寝します

 

www.tripadvisor.jp

www.taipeinavi.com

つづく

【7】2016台湾旅行①(準備・出発編)  

先月、三泊四日で台湾旅行をしてきました。自分が次に行くときの備忘録がメインですが皆さんに共有できそうなところも書いておこうと思います。

 

私にとって台湾旅行は六年ぶりの二度目。

当時は中国語に興味もなくニーハオくらいしか知らない状態だった為、日本語ガイドさんと集団バス移動による完全ツアー旅行でした。(行先は故宮博物院・中正記念堂・忠烈祠・孔子廟龍山寺台北101士林夜市などのお約束コース)。

 

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今回の目的

  • 中国語(普通話)を勉強し始めてもうすぐ11か月になるため、どれくらい実践で使えるかな?という確認を兼ねた武者修行
  • 台北近郊の近代遺跡巡り
  • 街歩きと建築物の観察(アジアの建築が好きなのである)

 

二度目とはいえかなり年月が空いてるのと、自分が特に台湾マニアというわけでもない(→現地の旅情報をそんなに持ってない)、普通話が通用するという自信がないため、完全な個人旅行にするか旅行会社に入ってもらうか悩みました。

 

最初は個人で飛行機やホテルの手配をしてみようと思ったのですが、土地勘がなくて立地条件が分からなかったり、意外とホテルが高くてむしろツアーの方がお得だったりするんでは?ということで、結局「ホテル・往復航空券の手配と、空港⇔ホテルの送迎のみ」という一番シンプルなツアーをお願いすることに。

 

JTBのツアーでは特典がつきます

  • Wi-fiを無料で貸してもらえる
  • マンゴーかき氷の無料券が付く
  • 期間限定で定価の5000円引きキャンペーン中だった

 

②③はぶっちゃけどうでもいいですが(マンゴーかき氷とか興味ないので使わなかった)、wi-fi貸してもらえたのはありがたかったです。いやでも自分で借りたって大した金額じゃないか…

 

ホテル・航空会社・飛行機の便は旅行会社指定で、出発の一週間くらい前に行程表が出来上がります。今回は宿泊が台北市MRT中山駅近くのオレンジホテル、飛行機が関西空港発桃園空港行トランスアジア航空のお昼頃出発の便になりました。

 

[10:00]

関西空港に到着後、出発フロアにあるJTBカウンターに向かいます。

パスポートと予約表を提示して航空券を受け取り、そのままトランスアジア航空のカウンターにチェックイン&荷物預け。

 

ちなみにトランスアジア航空は現地名を復興航空といい、台北の航空会社さんです。

聞いたことなかった名前だからLCCかと思ったけど違ったよゴメン…

ただし持ち込み手荷物はやや少なめの「7キロ以下」なので気を付けた方がいいかも。

 

(※復興航空の機体。龍のマークが格好いい)

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この時点で出発まで二時間ほどあったのですが、春節の影響か(一応春節期間は外したんだけど)中国人観光客が猛猛猛烈…保安検査が60分待ちになってたので、早めに並んじゃいました。

 

出国審査を済ませて搭乗ゲートへ…途中の免税店がどこも中国人観光客でいっぱいでびっくり…炊飯器めっちゃ買ってた。

 

[12:30]

飛行機は定刻通りに搭乗が始まりました。

機内は台湾人っぽい人たちと日本人っぽい人たちで満席。特にトラブルもなく、定刻通りに出発です。

 

さて、機内の様子ですが、見た感じ客室乗務員は全員台湾人(日本人はいない)のようで、もちろん片言の日本語は使ってくれますがそんなにうまくはないかな。

「これから離陸しますのでシートベルトを…」「これから着陸しますのでシートベルトを…」だけは日本語でしたが、それ以外のアナウンスは中国語&英語オンリーなので最低どちらかが分からないと不安になるかも。

 

これが初めて触れるネイティブ台湾人の中国語(普通話)だったので聞き取ろうと必死になるも、マイクを通して音声がぼやけてる&音量が小さいため「安全帯」とかちょっとした単語しか分からなかった(言い訳じゃないよ)。帰りもそうだったんだけどトランスアジアさん、アナウンスの音量小さすぎでは…

 

(※機内誌でCAさんのフィギュアを売ってた)

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離陸からしばらくすると乗務員からイヤホンが配られたので(なんで最初から置いておかないんだ)音楽か映画でも聞こうかな~とチャンネルを回してみる。

さすが台湾、五月天がいっぱい入ってたよ。まあ私は広東語チャンネルを聞きますけど。

 

続いて機内食が配られます。「チキンオアポーク?」と聞かれたのでチキンを選択。開けてみると…おお!台湾っぽい!

 

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(※海外旅行定番のアングル)

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約三時間で桃園の街が見えてきます。窓から市街を見下ろすと…びしょびしょ!田園地帯だと思うけど、殆どの田んぼが茶色く濁っているではありませんか。

そう、出発前から天気予報を見て知ってはいたけど、丁度私が旅行する四日間はずっと雨で気温も低いっぽい。まあ暖まりに来たわけじゃないからいいんだけどさ

 

そして現地時間の15時過ぎ。無事、桃園空港に降り立ちました。

 

[15:00]

入国審査は虹彩と指紋を登録。まずカメラに目線を合わせて撮影、それから指を置く。

以前はなかったと思うんだけど…この数年で導入されたんですかね。

 

審査官の質問や会話は特になし(ニーハオって言ってみたけど無視された。ジェスチャーで示される)

台湾に限りませんがカラーコンタクトや手荒れは引っかかる可能性があるので気を付けましょう。

 

つづく

【6】広東語を学ぶにあたって~普通話は必要?

 とりあえず香港をぶらぶらするなら普通話よりは広東語ができた方がいい。ということは分かりました。

問題はどうやって広東語を勉強するかである。

 

広東語じゃなくても、英語以外の大体の言語ではまずこれが問題になる。そう、独学するかレッスンを受けるか。

 

知恵袋を見てみたら類似の質問は山ほどあるのだけど、個人的な見解として「広東語を学ぶなら(少なくとも初心者を脱するまでは)レッスンに通った方がいい」を結論にしたいです。

 

ちなみに自分の目標は観光などで遊びに行ったとき、現地のお店や現地の人と日常会話をスムーズにできる程度、とする。現地でビジネスをするとか移住するとか、そこまでは(とりあえず)求めないものとする。

 

理由としては、まず広東語の教材があまりないこと。書籍の教材は定番の物もいくつかあるけど普通話とは分母が比べ物にならないし、テレビやラジオの講座というのも普通話ばかりで広東語はなかなか見かけません。

 

やはり効率よく勉強するには「読む、書く、聴く、話す」を万遍なくやるべきだと思うんですが、自分でこれだけの広東語教材を揃えるのはあまり簡単ではないよね。独学だとどうしてもテキスト中心になってしまいそうです。

広東語は基本的に話ことばなので、それじゃなんだか本質的なところが勉強できない気がする…

 

また、普通話には「中国語検定」がありますが広東語にはそういうのがありません。

性格によるんでしょうけど私は「尻を叩かれないとできない人間」です(笑)

 

先生に宿題を出してもらうとか、いついつの試験に合格するために…とか、中短期的な目標がないとたぶん継続して勉強できないです。

それを考えると、レッスンに通うでもなく自習してたらいつまでものんびりだらだらで全く進歩しない(笑)

 

どこかに尻を叩いてくれる存在が必要だと思いました。

 

 

もう一つ、広東語を勉強しようとするときに問題になるのが、「いきなり広東語を学ぶか、普通話を勉強してから広東語を学ぶか」です。

 

これも諸説それぞれですが、自分は先に普通話を学ぶことにした。

理由としては

普通話で広東語の基礎が作れるかなと思った

②どうせなら普通話もできた方が使える場面が多そう

③自分は当時大学生だったので、すぐ広東語レッスンを申し込めるお金がなかった&普通話なら学費だけで授業を取ることができやる気が萎まないうちに学習を開始できると思った。

 

ということで、一年目は『週に二回普通話のレッスンを受け、広東語は市販テキストを買って自習』スタイルです。

 

先に広東語から勉強した人の気持ちが分からないのでどちらがいいって言えないですが、私はこれでよかったと思ってます。

案の定一年目には広東語が全く進まなかったのではやく習得したい人にはお勧めしません。

 

広東語を学ぶ手順としてはすごく遠回りです。

ですが、普通話を学んだことで中国や台湾の人ともコミュニケーションできるようになりました。

 

なにより、香港だけに目を向けるのではなくて、「中国・台湾と並べてみた、比べてみた香港」という広い視点を持つことができるようになったのが一番為になりました。

 

もともと中国や台湾にはそれほど興味がなかったのですが、香港を理解するうえで中華圏全体に目を向けるのは大事なことだと思います。

どれか一国が好きなのではなくて、(政治や歴史の事情を理解したうえで)中国も台湾も香港も好き!と思えるようになったのはこの一年で大きな成長だったかな。

 

本ブログのタイトルが「よりみちだらけ」なのはそういうわけです。むしろ寄り道しかしてないよ…大丈夫なのか…(´・ω・`)